勉強が嫌いな僕の『学びの仕組み』作り
僕は勉強が嫌いだ
「新しい技術を学ぶことが好き」
これは良いエンジニアの特徴の1つとして挙げられる項目だと思います。
残念ながら僕は「新しい技術」にはさほど興味がありません。
「自分が興味ある分野は?」と聞かれると「今後やって食いっぱぐれなさそうなやつ」と答えてしまいます。
僕はインターネットの海でゆるゆるふわふわしたいんだ!
残念ながら世界は進歩(まわ)る
ただIT界隈はどんどん新しい技術が出てきます。
日本でRailsが流行り始めたのが2009年くらいからでしょうか?(WEB+DB Pressで最初に特集されたと思われるのが2009年6月発売の号です)
それから10年が経過し昨今では「「Railsは終わった」と言われる理由」という記事がGoogleの検索結果上位に入っています。
なんということでしょう。
新しい技術の勉強していかないと食いっぱぐれちゃいそうです。
自分のモチベーションの元
勉強が必要な業界で勉強が嫌いというのは致命的なので何とかせねばなりません。
勉強で難しいことの1つがコミットメントと達成です。やろうと決めても、やりきれない。最近は世の中に誘惑も溢れて困難さは増すばかりです。そのため勉強をするためのモチベーション、または義務感を高めることは非常に重要となります。
幸い僕の場合は、「他人(特に多人数) に対する、期日とゴール(内容)が決まっているコミットメント」が行動の上で重要だと数年前に気づきました。
僕にとって読書系勉強会は良かった
勉強方法を模索する中で僕と相性が良かったのが読書系の勉強会です。
読書系の勉強会にはいくつか方法があります。
僕がやっているのは「WEB+DB PRESSをみんなで読む会」と「読んだ内容まとめてLT会」の2つになります。
「WEB+DB PRESSをみんなで読む会」は集まってみんなでWEB+DB PRESSを音読しようというものです。
「読んだ内容まとめてLT会」は事前にエントリーした際に決めた書籍を読んできて、学んだ内容をまとめて発表するとうものです。
僕にとって読書系勉強会が良い点は
- 本なので読む最大量、つまりページ数が決まっておりゴールが明確
- イベントなので期日も明確
- そしてイベント主催・登壇となることで、参加者である多人数に対してのコミットメントが発生
これらにより自分で勉強することに対する義務感が最大限に発揮されます。
結果として普段やりたくない勉強も頑張ってやりきれるわけですね。
でも勉強会2ヶ月サボってたやろ?
あくまで勉強やりたくない僕が勉強するための仕組みなので、しんどいものはしんどいんですよ。
あと他にもイベントを月に4~6回主催しているとイベント主催疲れが起きました。好きなものなら無限に食べられるかというと、お腹いっぱいになったら食べられないように、用法用量は考える必要があります。
今回2ヶ月ぶりにやってみて思ったこと
この2ヶ月間は本当にWEB+DB Pressは購入していたものの1ページも読んでいませんでした。仕事に関する調べ物のため積み本や公式ドキュメントは読み漁っていたのですが…
そういう意味で前述のコミットメントを活かして普段接しない分野に関する学習の際にはとても有効だと実感しました。とりわけ「WEB+DB PRESS」や「Software Design」のような技術雑誌は色々な内容がまとまっているので自分の幅を広げるにはとても役立ちます。
また、本を読みながらみんなで意見を交換するのは、非常に楽しいものだなとも思いました。自分一人で勉強していると、自分の中で考えや意見が積もっていくだけになるので、それが発散・共有できるのはとても良いのではないかと思いました。本の内容に対する意見の共感による喜び、意見の違いを話す中で新しい視座が見つかる楽しみも一人での勉強ではなかなか得られない体験だと思います。
この辺を再認識できたので勉強会の開催をしばらく休んだことは良かったと思います。今後の勉強会では人と意見を交換する場を設けることでより学習自体以外の楽しめる仕組みづくりを行いたいなと思います。
冷静に考えてみるとLTとかのあとに質疑応答の時間を設けた際、観覧者から登壇者への投げかけはあるけど、登壇者から観覧者への意見の投げかけやディスカッションって行われないのは勿体無いですよね。
結局何が言いたいのか
勉強自体が嫌いであったとしても、自分が勉強に取り組むための仕組みや勉強を楽しいと錯覚する仕組みは作ることができるのではないかと思います。
そのためには自分自身の性質や合う仕組みを模索することはとても大切なことではないでしょうか。
そういう仕組みづくりを通じて、いつか勉強自体も好きになれると良いなぁ〜