3年ぶりにIT系のオフラインイベントを開催してみた
先日、3年ぶりにIT系のオフラインイベントを開催しました。今回は3年ぶりに開催した後に思うことを正直に吐き出します。
開催したイベント
開催したのは【オフライン開催】ゆるっとIT vol.12「3年ぶりに帰ってきたIT怪談」です。IT怪談シリーズはこれで4回目の開催です。過去に2017, 2018, 2019年に開催した際には、それぞれ申込者(登壇と参加, キャンセル)が73名(46, 27),73名(52, 21),117名(69, 48)と福岡で個人が開催するイベントとしてはかなり大規模なものでした。
4回目となる今回は某流行り病の影響もあり入場人数の上限を30名にして開催し、申込者(登壇と参加, キャンセル)が35名(26, 9)と今までと比べると小規模での開催となりました。
申込数の差異
イベント公開日から3日間の申込数とイベントページのページビュー数(以下PV)、コンバージョン率(以下CVR)を以下にまとめました。
年度 | 申込数 | PV | CVR |
---|---|---|---|
2017 | 26人 | 612PV | 4.25% |
2018 | 45人 | 613PV | 7.34% |
2019 | 72人 | 889PV | 8.10% |
2022 | 13人 | 420PV | 3.10% |
PV, CVR共に大きく下がっています。IT怪談が人気コンテンツであるという自負、驕りもありイベント主催者としては以下のような感情が込み上げました。
- IT怪談というコンテンツはもうオワコンなのじゃないか?
- 自分自身が時代の変化に付いていけてないんじゃないか?
またLTイベントであるにもかかわらず、公開後3日間の登壇者数が3名だけ(うち1名は私、1名は事前にお願いしていた同僚)というのも精神的に大きな負担となりました。これに関しては事前にもっと多くの友人に登壇依頼をしておくべきだったという反省はあります。
最終的には色々な方のご協力のおかげで登壇枠10枠がすべて埋まり、無事開催することができホッとしています。ご登壇いただいた方々には心から感謝申し上げます。
開催してみて
開催した後の感想としては以下のようなものがあります。
- 非常に盛り上がった
- やはりイベントの主催は楽しい
- 久々に勉強会関係の人と顔を合わすことができ嬉しい
- 参加した方からも楽しいと言う意見が多くいただけた
その一方で初動で登壇者よりも一般参加者が多いことにより、どうしても以下のような悪い考えが脳裏をよぎります。
- どうしてみんな登壇してくれないんだろうか?
- コンテンツに対するフリーライドでは?
イベントは主催者、登壇者、参加者の3者それぞれがいるから成立するものです。ですので、主催者、登壇者、参加者に優劣をつけることはナンセンスではあります。ですが、1人のイベント主催者として「上記のような影がチラつくことがある」ということを吐き出させてください。
登壇者減少に関する推測
福岡の勉強会界隈ではこの3年間で過去に勉強会の主催・登壇をしていた層のライフチェンジ(結婚・出産・育児・引越し)が起きた印象があります。本当にゴソっとチェンジしやがった…
かくいう僕は何も変わらないまま3年の時を過ごしてしまいました。
一般的な人生の波に乗るのが苦手です。
それと同時にオフラインの勉強会が開催されないことで主催者・登壇者の世代交代が行われなかったことも原因として考えられます。
またPV数の変化からみてとれるように、勉強会の募集サイトであるconnpassをチェックする習慣が衰退し、情報の収集方法や学習スタイルが変化しているようにも感じました。
某流行病の影響もあり人が集まる場所に出ていくこと自体のハードルも依然として存在するのだろうなと思います。
過去にイベント・勉強会を主催していた方であれば、今後イベントの主催を行う前には、旧知の方にニーズや開催日のアンケートを取るなどしておくと良いと思います。
まとめ
今回久々にイベントを開催でき、登壇者、参加者、協賛企業様、参加はできなかったけど応援してくださったみなさまには本当に感謝しています。
その一方でオフラインのイベントの現状、主催者の心情を吐き出させていただきました。今後少しずつオフラインのイベントや勉強会も増えてくるとは思います。そうなってきた際に少しでも主催者や登壇者の方に寄り添っていただけると嬉しく思います。
主催者は好きで開催していますが、開催までの過程ではさまざまな感情が存在します。感情は事実の捉え方により生まれるものなので、当人の事実の捉え方を変えるべきという意見もあるかもしれません。ですが、全てを受け入れる強い心を持つのはなかなかに難しいことです。主催者、登壇者、参加者、応援する人それぞれがそれぞれに思いやりを持ち、お互いにできることを行って欲しいと願っております。