プログラマにオススメしたい漫画【吠えろペン】
前から書いてみたかった、エンジニアにオススメしたい漫画を書くという企画になります。
筆者は頭を空っぽにして読めるタイプのアクションやギャグ漫画、お仕事系の漫画が好きなのです。この企画でオススメするのは主に「お仕事系」の漫画になると思います。
第1回目に紹介する漫画は「吠えろペン」になります。
作者は?
作者は島本和彦先生です。
近年だとtwitterで大学時代の同級生であり、「エヴァ」の庵野監督が「シンゴジラ」の総監督をし大ヒットした際に、ごく一部のtwitterをにぎわせましたね。
作品のメディア展開も多く、近年だと現在連載中の「アオイホノオ」は2014年にテレビドラマ化、1983年に連載開始された「炎の転校生」も今年Netflixオリジナルドラマとして配信が開始されましたね。
私は「逆境ナイン」や「アオイホノオ」も好きです。
どんな漫画?
複数の漫画連載を持つ漫画家の主人公が、(おそらく作者の経験も含ませつつも、)色々な問題に向き合い漫画を描いて行くという感じのお話。
ストーリーものではなく基本は1話完結なので、「敵」とかも特に出て来ず気軽に読めるタイプのギャグ漫画です。
プログラマやエンジニアというのは「物作り」に含まれる分類の職業だと思うので、漫画家という手段は違えど「物作り」のプロのストーリーには「うむ!確かに!」と思わされるポイントがあります。
好きなシーン その1
吠えろペン 1巻
[あらすじ]
主人公は編集担当者にダメ出しをされ落ち込み、キャバクラで自身のファンだという女の子達に出会います。
そして女の子達に監禁され、言われるがままの作品を書いてしまいます。
その後、顔を洗って我をを取り戻した主人公。監禁されてる間に書かされた作品を破り捨て、作品を書き直すのでした…
「おれが面白いと考えていることはこれだっ!!これがおれの作品だ!面白く無いなら言ってみろっ!!」
いい言葉ですね〜
前提として自身と世間の感性にが大きいズレが無いことが必要があるのですが…
サービスを作る際も、誰かが言った『曖昧な〇〇』みたいなのを作るのではなく、
『俺が面白いと思う〇〇』というのは必須だと思います。
そして、「それを言い張れる強い自信」と「既存のものを破り捨てる豪快さ」というのは物を作るうえで非常に大事にしたいですね。
好きなシーン その2
吠えろペン 5巻
[あらすじ]
主人公の職場に子供が見学にやってきました。
主人公はできるだけ子供の夢を壊さぬよう、色々と理由をこじつけダメなポイントをいい感じに説明していくのですが…
話は主人公の机が散らかっているという話から、アシスタントの机は何故オモチャに埋もれているのかという話に…
「人は心で仕事をする… 心の豊かな人間と心の貧しい人間がした仕事では… 一見同じよう見えても、実は全然違うもんなんだよ」
これもいいセリフですね〜
そして、昔の職場のあの人やあの人も萌えるフィギュアや燃えるフィギュアを飾ってあったのは、そういうことだったのか!
俺も手元に俺の心を豊かにするアイテムを置いておこう!
好きなシーン その3
吠えろペン 6巻
[あらすじ]
主人公の職場でアシスタントの少年の元に、「面白く無い」原作の漫画化の依頼がやって来た。
仕事をどう引き受けるアシスタントの少年だが…
「どんな時でも必ず面白いものを!!確実に面白いものを描く!!それがプロの仕事でありープロの信用では無いのかっ!?」
これまたいいセリフ
私もフリーランスで仕事を受ける際、選り好みはしますが、断れない「このサービス本当に作る…の?」が来てしまった場合も、できるだけ「面白くならないか?良くならないか?」と案件に口出しするようにしています。
というか「口出し」できない案件は受けませんね。(強気)
「どんな時でも」と言える辺りは、このアシスタントの少年の偉いところというか若い所だな~と思います。
おまけ
この辺のコマも個人的には好きです。
ご興味のある方は是非ご購読を!!
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