【会社のお話編】コラボレーションツールで生産性を支える「ヌーラボ」さんを訪問
先日、「Backlog」、「Cacoo」、「Typetalk」といったコラボレーションツールをWEB上で提供する「株式会社 ヌーラボ」さんを訪問して来ました!
オフィスの場所は?
地下鉄空港線の赤坂駅を降りて大正通りを南下、左手に見えるデイリーヤマザキの角をを左折してしばらくすると、ラーメンの一幸舎、お寿司屋さんと並んでいるので、それらの手前のビルになります。
目印はこちらの「nulab」の看板です。
今回話をしてくれた方々
安立さん(Angelaさん)
基本的に東京で働いているHR担当。
信じられないくらいフットワークが軽い印象です。 前職のリクルートキャリア時代はエンジニア向けWebサービスの、ビジネス開発全般を担当されていたそうな。 |
藤田さん
基本的に福岡で働いているソフトウェアディベロッパ。
最近はBacklogのリニューアルに伴いプロマネ的なことをしている。 過去に起業した経験もあったり、大企業に勤めたりで経験豊富。 |
ワード解説
## 橋本さん
ヌーラボの社長さん。
良い意味で社長っぽくないフランクな雰囲気の方。
## Backlog
バックログと読む。
ヌーラボのメインプロダクトのプロジェクト管理ツール。
非エンジニアにも見やすい優しいデザイン。
## Cacoo
カクーと読む。
ヌーラボのプロダクトの1つで、フローチャート、ワイヤフレーム、UML図、ネットワーク構成図を書いて共有ができるツール。
僕もワイヤーフレーム作るときに使います。
## Typetalk
タイプトークと読む。
ヌーラボのプロダクトの1つで、チャットツール。
使ったことはない。
今何人くらいいるんですか?
– Angelaさん
今、国内は75人くらいですね。
グローバル全部で100人くらいになります。
ニューヨークとシンガポールの拠点は100%子会社で最近はアムステルダムへの進出も発表しましたね。
– take2(筆者)
海外でも開発はしてるんですか?
– Angelaさん
ニューヨークでは普通に開発をしていて、Cacooはニューヨークと福岡で作っています。
ニューヨークは100%外国人というわけではなく、日本からも2人行っていますね。
アムステルダムも今後は開発を考えています。
– take2(筆者)
社内のエンジニアの割合ってどれくらいですか?
– Angelaさん
社員の8割がエンジニア、デザイナーですね。
カスタマーサポートはサポートエンジニアという形で、エンジニア職になります。
エンジニア以外はマーケティング職とバックオフィス職で、セールス選任はいません。
– take2(筆者)
エンジニアの担当はプロダクトごとに専属となる感じですか?
– 藤田さん
エンジニアは「Backlog」、「Cacoo」、「Typetalk」各プロダクトに専属での仕事になります。
– Angelaさん
あとは、NulabAppsというシングルサインオンの部分を作ってるエンジニアと、社内で利用する販売管理ツールを作ってるバックオフィスのエンジニアがいますね。
– take2(筆者)
インタビューで会社を回り始めてから知ったんですが、バックオフィス系のツールを自社で作ってる企業さんっているんですね。
– 藤田さん
なにかしら作ってるというのは多いと思うのですが、専属でいるというのは珍しいんじゃないでしょうか?
大抵の場合は兼任とかだと思います。
会社について
– take2(筆者)
今って会社は何年目なのでしょうか?
– Angelaさん
今、14年目です。
– take2(筆者)
先日のアムステルダム進出のニュースで、投資を2017年まで受けてなかったというのを聞いて驚いてしまいました。
– Angelaさん
他社さんは、創業から3,4年で上場を目指すところが多いと感じます。販路拡大などのために投資が必要になると思うんです。
一方でヌーラボのプロダクトには、営業選任の人がいません。
製品の性質上BacklogやTypetalkは特に人を招待して使うので、ユーザーさん伝いでの広まりやすさがあると思います。
だからこそ、急いで人員を増やす必要がなかったのかもしれません。
お二人の入社の経緯を教えてください。
– 藤田さん
入社の経緯ですが、僕の場合は、当時は人事のAngelaさんがまだ居なかったので、普通に会社の応募フォームから応募しました。
応募もちゃんとした入社面接というのではなく、「ちょっと話を聞かせてもらえませんか?」みたいな軽い感じで来てました。
その場で話をした結果「入りたいな」と思って、それが直接入社面接になりましたね。
その後もう一度橋本さんと話をして入社が決まった感じです。
「どこか良い会社ないかな?」と探していたら、1社目で当たりました。
– Angelaさん
私のヌーラボを知るきっかけは、前職での新規事業コンテストの際に使ったCacooでした。提案する新規事業向けに、スマホの画面を作っていたので、BacklogよりもCacooを先に知りました。
その後、前職での営業活動で1度だけ訪問することになったので、会社について少し調べました。
その時は「これは珍しい会社だぞ」、「良い会社だな」と思ったんですけど、それから3ヶ月間位は別に連絡もとっていませんでした。
そしたら急に橋本さんから連絡があって、「人事を募集しています」と言われて。
最初は驚いたのですが、最後はこちらから履歴書を自主的に送りつけました!
ちなみに、今は「ヌーラバーの話を聞いてみたい」というページもあるんですよ。
URL:https://nulab-inc.com/ja/about/careers/coffee/
何が魅力だったんですか?
– take2(筆者)
お二人とも少ない接点で入社を決められていますが、何が魅力的だったんですか?
– Angelaさん
抽象的に言うと、「橋本さんが大事にしていること」と私の大事にしたいことがドンピシャで合ったということですね。
普通のベンチャー企業は「売上!売上!上場!上場!」となっちゃって、凄く大事なものが疎かになっていて薄い感じに思えました。
ヌーラボは重要だけど緊急じゃないことにちゃんと取り組んでいる。
それこそ「広報をしっかりしている」だとか、「みんながちゃんとブログを書いている」だとか。
エンジニアコミュニティとしてちゃんと成り立っているように見えました。
そういう所が、他の会社には無いぞと思いました。
あと、他の会社の採用だと「売上げを上げるために人を何人採用して、売上げがいくら上がった」がゴールになってしまいます。
ヌーラボでは「良いプロダクトを作ろう」が最終的なゴールだったのが良かったです。
– take2(筆者)
良い意味でゆとりがある感じなんですね。
– Angelaさん
そうですね。
うちは行動規範に「余裕と無駄から想像を超える仕事が生まれる。」という言葉があるくらいに、「余裕」を大事にしているので。
だから余裕があるように頑張ろうという感じですね。
参考:新しい行動規範づくりもしっかり遊んだ! ヌーラボ の行動規範「NUice Ways」ができるまで
URL:https://nulab-inc.com/ja/blog/nulab/nulab-creates-nuice-ways-nulab-culture/
– take2(筆者)
藤田さんには何が魅力的だったんですか?
– 藤田さん
僕は元々友人と一緒に12年前くらいに起業して会社をやってました。
自社プロダクトを作ったんですがうまくいかず、受託開発だけで続けていました。その会社は今も頑張っていますが、僕だけ退職しました。
僕はもともとプロダクトを作りたいという志向が強かったので、自分で一から作るか、既にプロダクトを作ってる会社に行こうと思ったんです。
当時の福岡で「プロダクトを自社でやってて、儲かっているところ」となると、あまり選択肢がない状態で(笑)
とりあえず一番最初に目がついたヌーラボに行ってみようとなりました。
それで話を聞いてみたら、「エンジニアを大事にする」とか、「みんなが機嫌よく開発できるようにする」といった、元々僕が自分達の会社でやりたかったことが先にやられている感じだったので、「これは良いな」と思いました。
– take2(筆者)
やりたいことにどんどん注力できる状態ですもんね。良いですね。
– 藤田さん
あとは、社長がブレない。
会社って、「人数が増えても、社長の個性が会社の個性になる」ということがあると思います。
橋本さんは「ヌーラボの良いところはこういうのだ」というのをはっきり意識していて、人数が増えてもそれをできるだけ維持できるように考えてくれていて、そこが良いと思います。
– Angelaさん
橋本さんは会社の文化を大事にしてくれていますね。
ちゃんと人を増やす時に、普通のベンチャーが失敗しそうな「文化」の部分を大切にするために、石橋を叩いて渡ってくださっている感覚です。
採用について教えてください
– Angelaさん
先日記事を公開したのですが
参考:【採用データ初公開】今まで秘密にしてたけど、ヌーラボ2017年の採用活動をデータで振り返る。
URL:https://www.wantedly.com/companies/nulab/post_articles/101459
は是非ご覧ください。
今までは採用のためにどこかしらの会社さんのツールを使うことはほとんどせず直接採用してきました。
ですが、2017年は人を沢山採用したのでWantedlyとかも使ってましたね。
採用は基本的に中途採用です。
– take2(筆者)
今までに新卒で採用された方っているんですか?
– Angelaさん
2人だけですね。取るつもりはなかったというか(笑)
– 藤田さん
中途で入ってこれるくらい「出来そうな人」を中途採用のフローで採用しただけなので、最初から「新卒で何もわかりません」という人は採用したことはないと思います。
– take2(筆者)
これから新卒を採用する予定は?
– Angelaさん
今の所ないですね。
理由は新卒の人たちを採用した後、その人たちがちゃんと辞めずに働いてもらえる環境作りが間に合っていないというところですね。
新卒をちゃんと採用するなら「同期」など観点考えると最低3人は採用してあげたいので、それに耐えうる体制作りも課題ですね。
– take2(筆者)
インターンとかも取っていないんですか?
– Angelaさん
やってないんですね。
– 藤田さん
一時的にアルバイトの方がいたことはあるんですけど、インターンの制度はないはずです。
– Angelaさん
多分、今うちの会社は今の社員の平均年齢くらいの方に一番ウケが良い会社だと思うんですね。
「新卒の人が目指してるようなキラキラしてるような会社」というより「色々働いてみた後に行き着くと心地いいというタイプの会社」だと思います。
なので新卒の人にどう打ち出すかは悩ましいですね。
まとめ
お二人の橋本さんに対する信頼感がすごいですね。
私もそういう風に信頼される人間になりたいです。
記事が長くなるので今回はここまで
< 取材日:2017/12/14 >
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